私にとっての放送大学とチャリ

2017/09/11 6:04 に 山口文夫 が投稿   [ 2017/09/30 20:21 に 葛貫壮四郎 さんが更新しました ]

 自然と環境コース 田辺 裕美

【仕事を離れて】

齢を重ねて壮年期から老年期に入ると誰しも体や頭の衰えを感じるもので、何とかその衰えを少しでも遅らせたいと考えます。私の場合、定年退職後に頭の現状維持を図るべく始めたのが放送大学です。


放送大学のBS授業は数年前からチラチラ見ていました。何か面白い番組がないかとチャンネルを探しているうちに、BSの奥の方に結構面白い番組があるのに気付きました。2016年3月末に仕事から完全に離れて時間ができたので、宇宙科学や地球史など関心のある講義をビデオに撮って趣味の一環として見ていましたが、やはり知力の維持のためにも単位取得を目指して真面目に勉強した方がいいと考え、半年後の10月に入学しました。

 

【体の健康維持】

 頭の現状維持の方は放大と付き合って行くことでひとまずOKとして、さて身体の方はというと、今は自転車(以下、チャリ)です。もともとアウトドア志向が強く、若い頃東京に出向した際に、上司から昼休みの皇居1周(ほぼ5km)ランに誘われて、それ以降習慣化しました。茨城に戻って来てからも週末のマラソン大会などに出続け、結局フルマラソン(約42km)完走50回、ウルトラマラソン完走1回をはじめとして、25年間に走った距離が60,000kmに達しました。四半世紀かけて地球を1周半したことになります。中でも「しまなみ海道100km走(福山城→今治城)」を12時間台でゴールした時の達成感は半端ではなく、本当に鳥肌が立ったのを覚えています。

さすがに年齢とともにマラソンはきつくなってきたので、5年ほど前にロードバイク(スポーツバイクの一種)を買ってマラソンからチャリに徐々に切り替えを図り、今では完全に乗り換えました。チャリはマラソンに比べるとはるかに身体への負担が軽いので、外出すると2時間強、50~60kmは走ります。また1日かけて150km程度走る日もあります。

 

【ながら語学】

 マラソンにせよチャリにせよ、健康のためとはいえ、毎日とか隔日とかに1時間以上かけるとなると、時間の有効な使い方を考える必要があります。走っているとき体はフルに稼動していますが、頭の方はほとんど暇なので、安全にさえ注意すればいろんなことができます。最初の頃は音楽を聴きながらマラソンしていましたが、それにも飽きて結局英語の音読を始めました。NHKラジオの「英語音読徹底トレーニング」土曜版のモノローグを頭に入れてから出発し、マラソンしながら口をパクパクやって結局丸三年分暗唱しました。チャリになってからは、放送大学でフランス語入門を受講している関係で、フランス語の会話文を音読しながら走ることが多くなりました。

 トロイ遺跡の発掘で知られるシュリーマンは18ヵ国語に堪能だったとも言われていますが、彼の外国語習得法は、毎日1時間かけてひたすらテキストを音読して丸暗記することなどだったようです。走りながらのパクパクも人目を気にせず反復音読できるので、発音や決まりきったフレーズの習得に適していると思います。

 

【力学的考察】

 その他に走っている間に思い巡らせることとして、運動と仕事の関係などもあります。運動としてみた場合、マラソンとチャリとは当然のことながら似ている点と異なる点があります。似ている点は、ともに長時間継続してできる有酸素運動なので、メタボ対策に最適ということでしょう。

異なる点は力学でいうところの仕事の仕方です。平地を走っている場合を考えても、マラソンとはジャンプしている間に左右の足を入れ替えるという動作の繰返しなので、主に地球からの重力に逆らって仕事をしています。一方、チャリでは重力ではなく主に空気抵抗に逆らって仕事をしています。詳しく説明するには紙面が足りないので途中を端折りますが、その結果マラソンでは、走った距離が同じなら消費エネルギー量(燃焼脂肪と言い換えてもよい)はほぼ同じで、走る速度にはほとんど関係ありません。一方チャリの場合には、同じ距離を走ったとしても、走る速度によって消費エネルギーは大きく変わってきます。つまりメタボ対策としてチャリを考えるなら、10 km/h程度で走っていては、ほとんど汗もかかず脂肪も効果的に燃やせないことになります。一方常に20 km/h以上で走るように心がけて走っていれば、脂肪をジャンジャカ燃やすことになります。

 チャリの注意点は、マラソンと違い車道の左端を走るため車に近い上スピードも出るので、転んだ場合のリスクは当然高くなります。従って、適切なコースの選択によって事故リスクを下げ、ヘルメット、手袋、眼鏡など必要な防護具を身に着けることが不可欠ですが、更に決して加害者とならないように安全運転、交通ルールの遵守などが重要であることは言うまでもありません。自転車通学の高校生などが道の右側を走ったり、平気で赤信号を渡って来るのにはいつも呆れています。結局は本人の自覚の問題ですが、学校にも交通安全の指導を期待したいものです。

 マラソンとバイクと来れば、もうひとつスイミングを加えてトライアスロンを目指したくなるものですが、もう10歳若かったら私もチャレンジしていたと思います・・・。

 

【最後にひとこと】

放送大学に入るとBSやインターネットでの講義以外にも、キャンパスでの面接授業やゼミ、サークル活動に参加できることが大きな楽しみです。雨の日でない限り自転車通学を原則としていますが、最初の頃はバイクウェアを着たままゼミに出ては先生や仲間に失礼と思い普通の服で来ていました。でもやはり汗で下着がびっしょりなるので、今はバイクウェアで出させてもらっています。この場を借りて非礼をお詫びするとともに、どうかご容赦頂けるようよろしくお願します。

以上

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