放送大学でアクティブ人生を!

投稿日: 2015/09/02 22:41:57

葛貫 壮四郎 全科履修生 「情報」コース

最近、会う人、SNS(Social Networking Service)などで、“若いね”、“アクティブだね”と言われることが多くなった。ごく最近のSNSで“学則不固”とのコメントもいただきました。これは、古希の年代になっても “生涯現役”で人生を謳歌しているので他人からそのように見えるためと思われます。そこで、時計を一寸だけ逆回りして、私の放送大学との係わりを紹介し、さらに今後の抱負について述べたいと思う。

1. 放送大学入学と当時の状況

以前から放送大学の存在を知っていたがCS放送が開始されたのを きっかけに1998年の2学期に入学した。これは、定年の声が聞こえ始めた50代後半のときです。専攻は、「産業と技術」です。この専攻を選んだ理由は、仕事が電気関係のエンジニアだったので、一番近い専攻と感じたためです。

当時の茨城学習センターは、茨城大学玄関から入って左側にある地域総合研究所隣接の建屋にありました。入学式は、茨城大学の講堂で実施し、入学の喜びとついていけるかの不安でいっぱいでした。現在の茨城学習センターの広さを考えると当時のセンターの広さは雲泥の差です。狭い場所での学生交流、面談、面接授業を思い出します。初代センター長は栗村先生、2代目センター長は奥先生です。奥先生は、現在の茨城学習センターの設立にご尽力いただきました。

2. 楽しいサークル活動

放送大学に入学し、なにか物足りなさを感じていました。あるとき、友人を雑談していたときに、PCサークル結成の話になり、私が初代の「PCサークル」に就任しました。当然、茨城学習センターには学生用のPCはなく、茨城大学のPC環境(Win 98)を利用させていただきました(写真)。

その後、「ふるさと探勝会」にも入会し、茨城の歴史・文化にも興味を持ち始めました。今まで、仕事が技術系であったため、この会は新鮮でした。ふるさと探勝会の初代会長は染野氏です。この方は、JR東日本で駅長を勤めた方で、特に地域の歴史、文化に詳しい方でした。水戸八景、講道館、西山荘など思い出深いです。その後、染野会長の卒業に伴い、解散する話になりましたが、解散は、惜しい気がして、私が2代目会長に就任し、2つのサークルの会長をやることになりました。大変でしたが、会員のご協力もあり、なんとか任期を勤めることができました。

入学後2年が経過し、単位を取得し無事卒業できた。と同時に、今度は、茨城同窓会創立の話になり、私にも創立メンバー(約10名)に加わるように要請されて副会長に就任しました。同窓会は会員の交流はもとより、学習センターの行事にも積極的に参画してきました。茨城同窓会の初代会長は細川氏で現在の茨城同窓会の基礎を創っていただきました。

私は、3代目の同窓会の会長です。全国の同窓会の集まりである「同窓会連合会」にも出席するようになりました。4年も茨城同窓会会長を歴任していると、今度は、同窓会連合会(約1万人の会員)の会長に推薦され就任しました。これもまた、放送大学や同窓会連合会の独自の事業などに奔走しました。特に、卒業・修了祝賀会事業は、丁度、東日本大震災の年でしたので、事業中止となり、約6,000人の会費返却を事務局長の細川氏、会計の堀井氏と奔走しました。苦しい時期でしたが、今となっては、良き思い出です。現在の茨城同窓会会長は、矢野氏です。同窓会会員も125名になりました。現在、矢野氏は同窓会連合会の会長も歴任しております。今後の活躍を祈念したい。

放送大学は学びの場と同時にサークル活動等を通じて、より良い学生生活をエンジョイできると思っています。

3. 仕事にも活かせる放送大学の授業

私は、前述のように「産業と技術(2001年03月)」を卒業し、次に、「人間の探求(2011年09月)」、「自然と環境(2014年09月)」を卒業し、現在、「情報」コースに在学しております。

定年退職(2002年)し、ITコンサルタントの会社を起業(2003年)しましたが、仕事に直接的に役立つ授業科目が多くありました。例を挙げれば、「問題解決の発想と表現(’04)」や「問題解決の進め方(’12)」は、経営上の課題をどのように解決するかのヒントを沢山いただきました。「管理会計(’99)」、「財務管理」、「経営学」は会社が赤字にならないためのヒントを多くいただきました。さらに、「マーケティング論(’99)」、「サービス産業論」、「ネットワーク産業論(’00)」、「情報のセキュリティと倫理(’14)」は営業戦略やコンサルタントのコンテンツに大いに役立ちました。また、「人間の探求」の科目は、“人間力”を高めてくれたと感じています。

仕事は専門的であることも必要ですが、人間としての一般教養も必要です。その意味で放送大学は、“生きる力”を与えてくれます。

4. 今後の抱負

現在、「情報」コースに在学中ですが、あと1年で卒業できる見込みです。当面は、あと2コース「生活と福祉」、「心理と教育」の卒業を目指して、グランドスラム(名誉学生)になることが目標です。

最近の新聞(日経2015/7/23)で、「一般的に老後に、お金、健康、孤独の3つの不安があり、働くことで老後の3つの不安は解消」との記事(経済コラムニスト 大江英樹氏)がありました。幸いに、私は、会社の代表と同時に、再生可能エネルギー会社の社員(保守の仕事)でもあり、この3つの不安は今のところない。今後とも、「働き続ける」、「学び続ける」、「夫婦愛を続ける」の3つの生涯現役でアクティブに生きていきたいと思っています。

(2015/9/2投稿)

以上